さて、いよいよ、尋常じゃない御殿場口からの登山スタートしました。もともと事前に調べて一番きついコースだと覚悟して挑みました。覚悟しすぎました・・・・(>_<)はっきり言って(>_<)一番時間のかかる7時間半のコースですから、体力を温存しつつ歩かなければいけないということで、はじめから休憩しまくり千代子!ぜんぜん登りじゃないところでも、疲れると即休憩!!何しろ荷物が重かった・・・思いやりの日からいるので、水も多いし、食べ物も割りと十分。寝袋はあるし、日中と夜の温度差を埋めるための着替えもあるしで、この恐怖の御殿場口を登りきる荷物ではなかったというのが、すぐに疲れてしまった原因。5号5勺にたどり着く前に不思議な金色の大きな光を見ました。(光る物体といったほうが近い)キリちゃんに教えて、それを見て、写真を撮ろうとがさごそしている直後に雲の中に隠れてしまい、雲が消えるまで待ってシャッターチャンスだ!なんてまっていたら、雲が消えるとそこその金色の光のような物体はありませんでした。ま、富士山だものいろいろあるやな、、と進み始める事に。それから御殿場口5合目と言っても、昔は2合目といわれていた場所。1440m新5合目というな・・・・・・・と恨みたくなるほどの道のりがはじめからスタートです!他の5合目はみな、2000−2300mの位置からスタートのコース。他と比べて1000mも低いのが御殿場口。新5合目から5号5勺。ここまで来るのに2,3時間はかかったんではないでしょうか?でも5号5勺だとは思ってませんでしたね、、はじめは、、次につくのは6合目だと思い込んでいたワシらの目に飛び込んだ5号5勺の看板・・・・これを見た瞬間温存しつつ歩き続けた体力がいっきに消えうせました(>_<)『げげげげげげげげげげげげげげげげげげげっげ!!なんですと〜〜〜〜〜〜!!』そしてそこから6合目までは延々キザキザ登山道・・・行っては戻り行っては戻りでちっとも進んでる気がしない。まあ、進んでいる、高度をごまかしながら進んではいるのだけど、交互にやってくる歩きづらい下山用の道。曲がり角に到着するたびに休んでいましたよ。体力温存のためにね。。。それも6合目の小屋で缶コーヒー買おう!!とにかく何かしらあるだろうよ・・・・それだけを楽しみに。。。。5号5勺からの永遠に続くと思われるギザギザ道の途中途中で休憩するたびにあまりの景色の美しさとあまりの気持ちよさにふっと気絶気味。顔は真っ赤に焼けてしまいました。お猿さん状態とキリさん&サル(>_<)この辺でいきなり雨が降り出し、あわててカッパ隊に変身するもあまり役目を果たさず・・・その6合目に向かう途中で写真を撮りに来たという60代のおじいさんと出会ったわけです。サルはそのおじさんをなぜかとても気に入ってしまい、先に進んで行ったおじいさんを追いかけるように、休憩もろくに取らず、水も酸素もとらず、スタスタ元気良く登っていったわけです。ここら当たりワシら大人のほうが置いてかれ気味。。で、2箇所目の悲惨なキザ道をやっとの事で登りきり6合目についたわけです。すぐそこに、ほんとにもうすぐそこに見えているのになかなか着かないむかつくギザ道!!やっとの事で着いたそこでもまたがっくり、、、、、廃墟でした・・・・・・トイレもありませんでした・・・途中ワシはトイレに行きたくなったけど、見晴らしのいいギザ道でおしっこする場所などひとつもなく、6合目の小屋まで我慢でがんばる!!!!と意気込んだのに・・・・物陰に隠れてお尻を出しましたよ。。。おじいさんのアドバイスであと1時間もすれば7合目の最初の小屋に着く。。。。。ここから先はこの一言を頼りにまた気を引き締め、道の様子の変わり始めたデコボコギザ道を延々歩き出したのです。道幅も狭くなり、だんだん暗くなり、時々雨も降ります。だんだん寒くもなり始めたけど、そこから見る下の景色はもう地球そのものでした。このあたりからだんだんワシは何か怖いと感じ始めました。見るものすべて怖いくらい綺麗・・・・まず登り超えた双子山・宝永山を上から見下ろす形です。山々を見下ろしている・・・・・これはなんともいえない感覚です。そしてその双子山・・・上から見ると木がなにやら絵のように見えるのです。一個は不思議なきのこ。そしてとなりは草を食べる動物・・・とても不思議な物を感じました。上から見る景色に吸い込まれそうな感じがして、それまでばたりとすぐ横になっていた休憩も斜面に体をくっつけていないと怖いと感じました。山中湖も見え、向いの町も見え、それは錯覚を引き起こすほどでした。。。空中都市だ・・・と、、、立体感覚が完全になくなっていました。なぜ、そこに湖がそんな風にあるのか。。。。そこは空じゃないのか、、、、?やばいです。それからまた少し登っての休憩のとき、不思議な形の雲がどんどんどんどん出てきます。はじめはサルが気がつき叫び始めました。『わ〜〜〜〜〜〜顔が来る〜〜〜〜わ〜〜〜また顔が来る〜〜〜』なぬなぬ?とうっすら寝ていたわしも目を覚まし、雲に目をやると、ほんとにでっかい顔やら龍やら猫やら・・・そのうちに羽衣を着た天女のような形が浮き上がり、両手を腰より下で広げたカッコでスーーーーーと上に上がってきたのです。どんどん上に上がっていくのです。雲の合間を抜けて上に上にと・・・・そんなのを見ているうちにどんどん神様のような雲が次から次へと現れて、もう、やばい!やばい!やばい!の連発で、恐ろしくもなりました。ケンタウルスみたいな形の雲や宴を上げる神々・・・舞っている神・杯を持っているような神・インドの神様形も現れました。子豚を丸ごとお腹の部分にかぶりついてむしゃむしゃ食べている男の人の雲。口元が食べてるように動いているんです、、、いったいどうなってるんだワシらは、、、、これはそんな風に見えるだけなのか、それともすべて幻覚なのか、、、それとも何かの・・・・・どんどん怖いな、、、という気分になってきました。が、進むのみです。岩がゴロゴロしている足場なので足元を見ながら進みます。足元の石にみんな顔があるように見えてきます。ワシはカッパそのものの石を見つけました。あまりにもカッパでした。月が出始めて、その月が桜貝のピンク色の月で、その周りがまた綺麗な色で囲まれて、コノハナサクヤヒメな月でした。このころには写真を撮ろうという元気は多分なくなってきてたんでしょうねい、、、だんだん暗くなると石も岩になり始め、(赤岩8合まであと1時間半)なんて看板も出始め、思い出せられました。イワナガヒメはどこにいるのだろうかと。ゴツゴツの岩のギザ道。。。もうすっかり暗くなり始め、目の悪いワシはギザ道の曲がり角にある看板すら見えない状態。先ほどのおじいさんはもうとっくに見えないところまで行ってしまった・・・サルもここでいっきに心細くなり始める。ワシも目が見えない不安で結構やばくなる。もう後ろから登ってくる人もいない・・・・下山コースではないのでここから降りてくる人もいないんだろう、、、いたら山小屋はどのくらいか聞けるのにな、、、体力的にはワシもキリちゃんもまだぜんぜん大丈夫。だけど、、、サルが、、、、、、サルが、、、、気持ち悪い、寒い、眠い、と言い出した・・・からさーーーーー大変だーーーー叱咤激励どころじゃないぞ!!!もうあたりは真っ暗・・・・遠くでトワイライゾーン(映画)な稲光がビカビカ光っている!!下を見るとまた幻覚作用で湖に見えてしまう・・・ワシの頭の中もパニくったのか、、、それがさらに幻覚を引き起こしたのか、、、それともモノホンだったのか、、、向こうからこの寒さの中ありえない半そでTシャツのカップルが下りて、こっちに向かってくる・・・・あ、これで聞ける!と思い、、『キリちゃん、、、向こうから誰か降りてくるよ。。』と教えたのだけど、、、、『ジャマさん、、誰も来てませんって、、、、』その瞬間背筋が、、、、、そして今も鳥肌が、、、ま、見間違いだろうと強く心に念ずるも、後ろから誰か来る・・・・しばらくついて来ていた、、、、曲がり角はどこかきりちゃんに見てもらうよう必死で頼む。とにかくこれから先の道を知りたかった。角はどこ、角はどこ、、と思うと、あそこに誰かいる、、、、ありえない半そで姿の人がいる、、男の人。むにゃ〜〜〜〜〜〜っと思うも、あんまり言わないほうがいいか、、と思いその時は言わなかった。。さて、いよいよサルがさらにやばくなり、吐く。げげげげげげげげげ〜〜〜〜〜まじかよ〜〜〜〜〜っと思うたびにワシの気持ちは焦り、パニくった。眠ってしまいそうなサルをびしびしひっぱたき、置いていくぞ!!と脅かして目を覚まさせようとしても、とろ〜んと目が閉じてしまう!!テントをはれるような場所じゃないし、トワイライトゾーン雷もいずれやってくるだろうと思うと、何が何でも山小屋へ行かなくちゃ!とさらに焦りまくる。寒さも極限に達し始めた。寒さで足がガクガク震える。その時流れ星が流れた!ワシは消え入る瞬間しか見れなかったんだけどね。あと一息で山小屋のはずであの建物が山小屋のはずだからと(消灯時間で電気がひとつもついていないのだ)キリちゃんが先に行って見て来ると一人歩き出す。サルはおなかが痛いと言い出し、ウンチがしたいというので、そこでさせる事に。でも出ないのだわね、、これが、、でしばらくすると、山小屋のあたりでライトをピカピカさせるきりちゃん。見ると小屋から誰か2人くらい出てきたようで、3人でこちらに向かってきている!良かった、、、これで助かった、、、荷物をもってもらえるんだわ、、、と思ったのもつかの間、、、目の見える範囲についたキリちゃんは一人だった、、、愕然としてしまった、、、一緒に降りてきたのは、、、、いったい、、、、もう怖すぎてそれもその時は話さず、、、帰りに話したんだけど大笑いされた、、(>_<)極限のパニック状態の幻覚か本物の幽霊かそれはワシにもわからないが、後から思い起こせば、降りてきたカップルも男の人もみんな角の所にいた。後ろからついて来たのもなんとなく心配そうにしていた。山小屋からキリちゃんと降りてきた人たちもすごく元気に明るい感じで降りてきていた。。。こちらが元気になれるくらいな感じで降りてきた。やっと山小屋に着いた、、、ほっとした、、、助かった・・・と思った。。。サルは布団に入るなり寝てしまった。トイレに行き、出て一服しているところに流れ星がまたスーーーと流れた・・・・・何時間かぶりかのタバコのせいでグラグラしてしまい,しっかと見れなかったけど、さっきよりはよく見れた。。いちお目覚ましをかけて、サルが大丈夫といったら頂上を目指そう!と布団に入るなり、ワシもすぐ寝てしまった。キリちゃんに話しかけられ目を覚ますと同時に物凄い嵐の音。だめだね、、うん。だめだね、、、またパタリと寝てしまった。

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