朝ごはんどうします?という声でまた目を覚ますとキリちゃんはもう起きていた。なんてことない山小屋の朝食。卵かけご飯だ。丼飯をおかわりしてしまった。。目が覚めても嵐のままで、少し止むのを待って下山しようという事で、待ちながら帰り支度をのらりくらりしていると『待っていても、今日のこの天気はわからないから、今のうちに降りた方がいい』と言われ、当たると痛いけど我慢して砂走の下山コースを駆け下りる。途中きりで視界0状態でどこら辺にいるのかもわからないままあっけなく下山・・・・砂の多い下山道なので、荷物が軽ければ飛ぶように走って降りてこられる上に、まったく疲れない。サルはゴロゴロ転がり降りていくわ、もう大変な喜びよう。すっかり元気になってるし。。ま、だいたいいつもこうなのよ。最悪な状況になっても寝て起きるとケロッとしている。徐々に徐々にワシとキリちゃんのリベンジ精神が沸いてくる!!リベンジにはサルは置いていこう。もう足場も覚えた。どうすれば疲れず歩けるかも体得した。是非ともまた御殿場口を!!リベンジだ!!待ってろ!御殿場口!!大石茶屋について金剛杖を買った。記念と次のために。『頂上にはいけなかったんですけどね、、』と言うと、『御殿場口の7合目まで行ければ頂上に行ったとおんなじよ。ぼくはえらくがんばったね』と言って、有料の焼印をいくつもタダ押してくれた。ちょっとうれしげなサル、、、山小屋で丼飯を食べたのに、茶屋でラーメンをぺろりと平らげる!!こやつのと言うか、子供の回復力の速さ凄いね。

ワシは今回ちょっと興奮しすぎましたね。。。たぶん体内覚せい剤生成されっぱなしだったんでしょうね。。。(>_<)肝心のコノハナサクヤヒメのところにはいけなかったけど、コノハナサクヤヒメの激しさを体感できたと言いましょうか。。。。7合目の手前に入るとピンク色の石が目立ってきます。その前は赤い色・・・それまでは延々真っ黒な火山の石・砂。植物も生えなければ、虫も結構死んでいる。今のいっぱいいっぱいの頭で思える感想は『人間なんてなんでもない、どんな偉い人だろうがなんでもない。普段思い悩んでいる事なんて、ほんとにほんとにどうでもいい事だ。この怖いくらいの自然に比べれば、、、、』

通算38回目の富士登山のおじさんにも会った。この人に言わせれば御殿場口が一番いいコース。自分のペースで自由に歩けるし、いつでもどこでも疲れたら休める。このおじさんにも言われますた〜〜〜『御殿場口を登る人の荷物じゃないね(苦笑)』ほんとにほんとです。御殿場口は一番寂れたコースで山小屋も少なく、廃墟と化した小屋が沢山あって、ちょっとオーバーだけど“死のコース”と言ってもいいくらい、人はいないし、緑もない、鳥の鳴き声もしない・・・あたり一面真っ黒。右手を見れば吸い込まれそうな景色・・・時々聞こえるのは『キャーーーーーーーー』『うお〜〜〜〜〜〜』と言う、大砂走りを駆け下りていく人の悲鳴(>_<)そんなコースでギザ道がむかつくし、あれがお化けならまた出るのか?と言う不安もなくもないけど、案外好きなコースだな、、、と思う。いろいろ試されると言う面で精神修行にはもってこいだし、歩く時間が長くて道のりがきつい分、もくもくといろいろ考えながら歩く哲学のコースかもしれない。

次は興奮度0で挑みたいと思う。サルもまた行きたいと言ったが、御殿場口はもっと大きくなってからにして、わしとキリちゃんのリベンジのあとで一番楽なコースである河口湖口から登ろうねとお話したところ。

御殿場口の7合目は吉田口・須走口の8合目に相当する高さ。他のコースには9合目があるが、御殿場口には9合目がない。6合目でもう2800m近くになるから。5合目(1440m)から6合目(2800m)までが一番きつい。

案外御殿場口の大ファンになるであろう,キリちゃんとワシと言う事だ。。。

待ってろよ御殿場口!!!

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